本蔵の家

家族3人猫一匹の住宅プロジェクトです。
御主人は、沢山の本と、ミニカーやらアンティーク小物やら沢山の楽しい物をお持ちです。
沢山の小物に囲まれて暮らしたい・・・・という事で、玄関から入った普通ならばリビングのスペースに1階の床から2階の天井まで、壁面いっぱいの本棚を造りつけました・・・・というよりも、本棚=壁です。
明かりとりの為に約30cm角の小さな小窓を本棚につけました。
昔、かいこの繭を貯蔵した繭蔵という建物に外観の表情が似ているので、繭蔵ならぬ本蔵です。

道路に軒を正対させ、シンプルな建物に見えるよう意識しています。建物左(南)が本蔵。建物右には、料理上手な奥様の為に、大きな窓のダイニングとガラス屋根のウッドデッキを計画しています。

ウッドデッキの前面には、もともとこの敷地にあった柿木を残して設計しました。ウッドデッキに良い日陰をつくります。近所の方も、毎年この柿の実を楽しみにしているそうです。

第10回長野県建築文化賞住宅部門奨励賞

計画地:長野県松本市
主要用途:住宅
施工:滝澤工務店

構造・構法:木造
規模:2階建て
敷地面積:300㎡
建築面積:77㎡
延床面積:130㎡

工程
設計期間:2008年9月~2009年5月
施工期間:2009年6月~2010年2月

photo by かもしか社