安曇野市にレストランを開く夢をお持ちのご夫妻が、私の設計事務所を訪ねてくれたのが3年前・・・・。
土地探しから始まって、建築の設計・家具の相談・庭の計画まで、お手伝いさせていただきました。
「プルチーノ」とは、イタリア語で「ひよこ」の意味。
素敵な店に育てていく為に・・・駆け出しの「ひよこ」の気持ちを忘れないように・・・という思いを込めたそうです。
そんなオーナーに相応しい、清楚ながら、暖かみのある、くつろげる店を心がけました。
外観は、単純な切妻屋根の構成です。下屋に覆われた部分が、メインのダイニングフロアーです。
フロアーからは、田園風景越しに、北アルプスを望みます。
切妻屋根を支える登り梁が天井にリズムをつくり、北アルプスを望む開口部は、木製の大きなガラス窓です。
玄関脇の個室は、全面開口のメインフロアーとは、違って、切妻のハイサイドライトにカラマツ板の壁の落ち着いた雰囲気です。
個室の、背の高い壁面は、一面飾り棚でデザインしています。年を経るごとに、飾り棚に店の歴史が刻まれていくはずです。
キッチンは機能的なオープンキッチンです。壁面はアルミの壁・・・ステンレスの様に映り込みがないのでシンプルです。