バスケットゴール(国際規格品の)が家の中にあるのでバスケットボールハウスです。
ご主人も奥さんも、現役バスケットプレーヤーで、ミニバスケットで活躍している子供のチームのコーチもしています。「家にバスケットゴールでも付けたら」「体育館みたいな家にしたら」と半分冗談交じりに話したのが本当になってしまいました。
それはさておいて・・・。
ロードサイド商業に立地する動物病院併用住宅です。
ロードサイドの立地ですので、客用の駐車場を敷地内に持つことは不可欠の条件。自動車から見てある程度特徴のある建物であることも必要です。動物病院部分と住宅部分を明確に分ける必要があります。
このような理由から、1階を動物病院、2・3階を住宅とし、屋根は内部のボリュームを大きく取るのと共に、道路から特徴を持った形になるようにボールト(半円)型にデザインしました。
地盤が悪い為に、木造でも杭が必要との検討になり、コストや開口・間取りの自由度などを総合的に判断した結果、鉄骨造がコストパフォーマンスに優れていることがわかりました。
寒冷地に建つ鉄骨造の建物、特に住宅では、鉄骨の結露の対策が大切になります。
この建物では、外断熱にして鉄骨の柱・梁は室内に現しました。室内に露出することにより、多少の結露も暖房することですぐに乾いてしまいます。
インテリアのデザインもH型鋼を積極的に見せることで明快なデザインになり、屋根のデッキプレートもインテリアに表現した結果、「体育館みたいな家」のイメージが出来上がってきました。
2階リビングの住宅ですが、リビングの大きな開口の外にはエントランスを兼ねた大きなテラスを計画しました。玄関ポーチ・物干し・バーベキューをしたりするリビング空間の延長など、このテラスは家族の生活に不可欠なものになっています。
バスケットボールハウス
建築概要
所在地:長野県松本市並柳
主要用途:住宅+動物病院
家族構成:夫婦+子供3人
設計
一級建築士事務所山田建築設計室
担当:山田 健一郎
施工:株式会社守谷商会
構造・構法:鉄骨造・杭基礎
規模:地上3階建て
敷地面積:148㎡
建築面積:97㎡
延床面積:194㎡(住宅部分)+20㎡(車庫部分)
工程
設計期間:2001年1月~2001年6月
施工期間:2001年7月~2002年2月
外部仕上げ
屋根:アルスター鋼板、縦はぜ葺き/テラス屋根:アルスター鋼板・折板
外壁:サイディング・アクリルリシン仕上げ
開口部:アルミサッシュ(ペアガラス)
玄関扉:ピーラー無垢材
外構:玄関ポーチ/コンクリート打ち放し、テラス/コンクリート打ち放し