松本市の駅前商業地区。井上デパートの東隣、大きな駐車場の一角、小さな敷地に小さなブティックと住宅をつくりました。オーナーは長年ここで働き、暮らして来て、これからの生活を豊かに暮らしたいと言う希望を持って、新たな店舗併用住宅に建て替えました。
ブティックは、下着からワンピース、アウター、小物まで、若い方から年配の方向けを問わず、、センス豊かなオーナーがセレクトした商品が綺麗に並べられています。店は中庭に面して明るい雰囲気です。
店舗の奥には、打合せや洋服のリメイクの為の小さなアトリエがあり、こちらも中庭に向かって大きな開口を持っています。左の扉はブティックに繋がり、右の扉は2階住宅への階段室に繋がっています。
北側の店舗入口から東に廻った面には、1階の道路沿いに植え込み、2階のテラスにも緑が彩られ、住宅のエントランスを計画しています。
住宅のエントランスから、中庭にアクセスします。シンボルツリーのアオタモが2階の窓まで届いています。
階段室は南向きのハイサイドで冬に植物を育てるサンルームを兼ねています。
2階はリビングダイニングは南側の中庭とテラスに向かって大きな開口を設けて光に溢れたインテリアです。
印象派の絵画が好きなオーナーの希望は、明るい色彩に彩られた光溢れるインテリアでした。建築全体で30色のペイントで壁、天井枠、建具、家具、窓枠を着色しています。リビングダイニングの東面の壁には、ゴッホの絵画の壁紙が貼っています。
リビングから続くテラスは日差しの照り返しが柔らかなウッドデッキで仕上げ、中庭と立体的に繋がっています。
寝室には、中庭を介して朝日がさしこみます。