松本市の住宅街に建設した家です。
お施主さんは美術関係のお仕事に携わる方で、沢山の美術書やポスター・絵画をお持ちで、奥様も綺麗な絵本が大好きです。そんな沢山の美しい本を見せながら収納し、常に手をのばせば、すぐ側に本と触れ合える住宅が、ご家族の夢でした。3人の子供たちは、そんなご両親とともに元気に暮らしています。
家族が集う、茶の間やダイニングなどのインテリアの空間が、流れるように連続する家を考えました。
「流れ」と「溜まり」が連続する中に、家族の生活が展開します。多くの蔵書を収納する本棚の壁面が連続します。
1階の共用部は、仕切りがなく、茶の間からダイニング・キッチンまでひとつの空間が「流れ」、ソファーコーナーやピアノコーナー・ダイニングコーナー等、空間の「溜まり」に家族の色々な生活が展開します。
薪ストーブを設置した大開口の吹き抜けにつながるダイニングコーナーと壁面いっぱいの本棚
茶の間・ソファーコーナー・ピアノコーナー・ダイニングまで、「溜まり」をつなぎながら連続する空間
茶の間は一段上がった床になって、ここにも多くの蔵書を見せる本棚
キッチンからダイニング・茶の間までが、流れるように繋がります
玄関から繋がる土間には、薪ストーブが設置され、大開口に面した吹き抜けで、2階の子供部屋と連続しています。
玄関廻りは木製ルーバーでデザインし、密集した住宅地の中で、適度なプライバシーをつくっています。