長野市内、城山公園近くの傾斜地に計画する住宅です。
上棟も終わり、そろそろ外壁仕上げの最終決定です。
設計を終えた時点では、ガリバリューム鋼板と土壁風左官仕上げの組み合わせでしたが、お施主さんが色々な建物を見る中から、「やはり、板壁を取り入れて欲しい。」という事で、予算も勘案して、モルタルにアクリルリシン吹き付けと、県産材カラマツ板の組み合わせになりました。
カラマツ板は、こげ茶色にオイル塗装します。
端正な外観になりました。後は、実際の仕上げの色見本を作製・検討しながら、外壁仕上げを最終決定します。
北立面図
東立面図
南立面図
step.1
敷地は、北・東・南の3方を道路に面して、北側の道路と、南側の道路は約1.5mの高低差があります。
「住宅街の静かな佇まいが気に入ったのですが、敷地の高低差は大丈夫ですか?」と、ご相談を頂きました。「大丈夫です!」
こんな、ユニークな条件の土地こそ、建築設計事務所にお任せ下さい。
今回の計画では、敷地の高低差を生かして、北側道路のレベル・南側道路のレベル・北側道路の2階レベル・南側道路の2階レベルの4つのフロアーからなる家を計画しました。
建物の中央に階段を設け、折り返し階段の踊り場に当たる部分に、それぞれのフロアーが位置します。
この様に建物が半層ずれながら重なる「スキップフロアー」は、階段の踊り場から各スペースにアクセスできるので、廊下が無く、コンパクトなプランニングになる特徴があります。
コンパクトな敷地には有利な建物構成です。
模型をご覧になったお子さんが、床の枚数を数えています。
「私の家は4階建になるの?すごいね!」・・・・?
2階建ですが・・・確かに、床は4枚!・・・「4Floor」と呼ぶことにしました。
北側の1階には、玄関と車庫・2階は洗面・浴室と主寝室です。
半階上がった日当たりの良い南側の1階が、リビング・ダイニング・キッチンの主な居住スペースです。
ダイニングの外には、ウッドデッキが繋がります。
2階は、こども部屋と物干しデッキを計画しました。
建物の東南の角のウッドデッキと物干しテラスが、建物の外観に表情を創っています。