土間の家

東西に長い敷地を活かして、何層にも重なる伸びやかな水平ラインの軒で建物をデザインしています。

ガレージや玄関、ダイニング、リビング、土間廻りの外壁は、杉板。2階建てのボリュームは左官仕上げの外壁です。

南に面した大開口の土間と、土間から繋がるダイニングキッチンが家の中心です。

土間には、冬は陽射しが差し込み、コンクリートの土間に蓄熱します。また、土間には温水暖房のパイプを敷設して、夜間でも土間が冷えない様に計画しています。
夏は、深く張り出した庇が土間の日射を遮り、ひんやりとしたコンクリート土間に心地よさを感じます。

玄関から土間に入った脇には、洗面。コロナ禍以降、こんなリクエストも増えました。
ダイニングからリビングが一体の空間で拡がります。

土間は、小さなお子さんが3人+近所の子供たちも集まって、さながら保育園のプレイルーム。

土間から2階に上がる階段脇には、ディスプレー棚。家族の思い出が散りばめられています。
子供が大きくなったら、土間は観葉植物のスペースに。シックに変化していく様子を楽しみにしています。

計画地:安曇野市豊科
主要用途:住宅

構造・構法:木造2階建て
規模:
敷地面積:344㎡
建築面積:150㎡
延床面積:168㎡

工程
設計期間:2019年12月~2020年10月
施工期間:2020年11月~2021年9月